犬の肉球の正しい手入れ方法とは?

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犬の爪を切ったり、身体を洗ったり、カットをしたり。そういった愛犬のお手入れは今や当たり前のことですよね。

ですが大体の方が見逃しがちなのが肉球のお手入れなのです。

あのぷにぷにした愛らしい肉球には、とても重要な役割があるってご存知だったでしょうか?

既に飼われている方でも、「なんで肉球のお手入れって必要なの?」「そもそも肉球ってどうやってお手入れするの?」と疑問に思っていませんか?

今回はその犬にとって大切な肉球の役割から正しいお手入れ方法などをご紹介していきたいと思います。

1.犬の肉球の役割

まず、犬の肉球の役割は大きくわけて5つの役割があります。

1.滑り止め

2.クッション

3.体温調節

4.足音を消す

5.地面の状況を感じ取る

では、この5つの役割を詳しく説明します。

1.滑り止め

犬には汗腺が2か所にしかありません。一つは鼻で、もう一つはこの肉球にあります。

その肉球にある汗腺が汗を出すことによって、肉球を湿らせるおかげで汗が滑り止めの役割を果たします。

2.クッション

肉球は主に外側は角質化した固めの皮膚で覆われていて、内側は脂肪と弾性繊維などで構成されています。

そのクッション性のある肉球は地面から受ける衝撃を減らし、そのおかげで関節や骨にかかる負担を軽減させています。

3.体温調節

いつもはハァハァと舌を出し体温調節を行っている犬ですが、わずかながら鼻と肉球にある汗腺からも体温調節をすることができます。

4.足音を消す

犬はかつて肉食動物であり狩りをして生きていました。狩りを成功させるには、獲物に気づかれてはいけません。

なので、肉球を使って足音を立てないように指先で歩いたり走ったりしていたといわれています。

5.地面の状況を感じ取る

犬の肉球には、たくさんの神経や血管が通っています。

人間と同じように感覚があり、温度や痛みも感じとることができます。

そしてその肉球を使って、地面の状態・状況を感じとっています。

これが一番重要で、大事な役割となります。

2.間違った肉球の手入れをすると・・・

では間違った肉球のお手入れとはどのようなことをいうのでしょうか?

間違ったお手入れ
  • 人間用の保湿クリームを塗る
  • 過度な洗浄
  • 濡れたままの放置
  • アルコール等が入っているもので拭く

人間用の保湿クリームには、犬に皮膚や肌には合わない成分が含まれていることがあります。さらに犬が舐めてしまうこともあるので使わないことをおススメします。

そして過度な洗浄は、肉球に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を招いてしまいます。

洗った後に濡れたまま放置してしまうと、肉球に雑菌が繁殖する恐れがあるのでなるべく綺麗に拭いてあげましょう。

また、アルコールには肉球を乾燥させ過ぎてしまうので使用しないでください。

3.正しい肉球のお手入れ方法

では、正しいお手入れ方法をみていきましょう。

ここで重要なことは、肉球を乾燥させないことです。

正しいお手入れ
  • お散歩後やお出かけから帰ってきた際に、湿らせたタオル等で肉球を拭きましょう。
  • 肉球が怪我をしていないか毎日チェックしましょう。
  • 肉球の間の毛もしっかりカットし、肉球が見えている状態をたもちましょう。
  • 頑固な汚れには犬用の洗浄スプレーを使用し、丁寧に拭き取りましょう。
  • 乾燥を防ぐために肉球ケア専用のクリームや天然由来のオイル(ホホバオイルや馬油などがおすすめ)を使用しましょう。

肉球を拭く際は、乾いたタオルか湿らせたタオルでも十分に汚れを落とすことができます。

散歩中は、人間でいうと靴を履かずに歩いているようなものなので、何かを踏んでしまって怪我をしてしまうこともありますので、毎日チェックをしながら乾燥していないかも確かめるといいでしょう。

肉球の間の毛が伸びていると、肉球本来の機能が発揮できなくなってしまうので、こまめにカットしてあげましょう。伸び過ぎてしまうと滑って怪我をする恐れがあります。

犬用の洗浄スプレーや肉球ケア専用のクリーム、天然由来のオイル等はペットショップやホームセンターでも購入できます。

ネット通販でも幅広く取り扱っているのでそこで購入するのもいいですね。

選ぶ際のポイントは無着色でノンアルコールの物を選ぶと安心です。

5.まとめ

いいかがでしたか?

犬の肉球には様々な役割があり、どれもとても大切なものです。

肉球は犬にとっての急所であり、なくなると歩くことができないといわれています。

そして、肉球はひび割れなどをしてしまうと元に戻りにくいデリケートなところなので、手遅れになる前にしっかりとお手入れをしてあげましょう。

愛犬の肉球を守るためにも正しいお手入れを是非実践していただければと思います。