子犬を迎えたことのある人は、”子犬の甘噛み”を一度は経験します。
なぜ子犬は甘噛みをするのでしょうか?
可愛いから撫でたいと思っても、勢いよく噛まれたり・・・。
甘噛みの限度を分からず強い力で噛まれたりしていませんか?
今日は、甘噛みをする原因と甘噛みの対処法、さらに私が実際に試して効果のあった方法をご紹介します。
1.子犬が甘噛みをする原因は?

まず、なぜ子犬は甘噛みをするのでしょうか?
歯がかゆい
子犬は乳歯が生後3週間~2か月頃までに生えそろい、6か月~8か月程で永久歯に生え変わります。
その過程で、歯がムズかゆい状態となり物や人の手、足を噛んでしまいます。
手や足をおもちゃだと思っている
犬は本能的に動いているものを追いかけ、捕まえようとします。
素早く動く人の手や足は、子犬からすればおもちゃのように勘違いをすることがあります。
噛むことを悪いと思っていない
犬は全てのことに口を使います。
コミュニケーションを取る時も、感情を表す道具としても使用します。
子犬は好奇心が旺盛で初めてのものは何でも口に入れたがります。
構って欲しいために噛む
長いお留守番や、飼い主さんが遊んでくれないなど、寂しいとき構って欲しいために噛むことがあります。
2.甘噛みをやめさせる際にしてはいけない事

甘噛みは早い段階でやめさせる必要があります。
しかし誤ったしつけは逆効果となりますので以下のような怒り方はやめましょう。
❌叩く、蹴る
一番やってはいけないことです。
体罰をしても、手や足に対する恐怖心をうえつけるだけで、やめるわけではありません。
最悪の場合、敵対心から信頼関係を失ってしまいます。
❌マズルをつかむ
マズルをつかんで叱るしつけを勧めている方もおられますが、これは間違いです。
マズルはデリケートな部分で大切な器官です。
そこを握って怒る行為は体罰と同じで、信頼関係を壊してしまう可能性があります。
❌怒鳴る
怒鳴っても子犬は言葉を理解できません。
怒鳴るよりも低い声で冷静に叱ることが大切です。
❌サークルに閉じ込める
サークルに閉じ込めてしまうと、サークル内が怖いところと勘違いをしてしまいます。
サークル内にトイレを置いている方などは、子犬がサークル内を怖がり入らなくってしまい、他のところで排泄をしてしまう恐れがあります。
3.甘噛みをやめてもらうには?

人間の手や足を噛むことはいけないことだと理解してもらうには、一体どうすればいいのでしょうか?
甘噛みを許してしまうと、成犬になってからも噛み癖となり大きな事故につながりかねません。
甘噛みをやめてもらうにはいくつかの方法があります。
⭕噛まれた手や足を隠す
噛まれた手や足を犬の視界から隠すことによって、これはおもちゃではない。と思わせます。
何度も繰り返しすることにより、だんだん手や足では遊んでもらえないと感じてくれるようになります。
⭕遊びを中断し無視をする
遊んでいる最中に噛まれた場合は、その遊びを中断しすぐにその場から離れます。
戻ってきてもしばらくは無視をしましょう。
犬は“楽しい時間が終わってしまった”と感じ、噛むことは不利だと気付きます。
⭕低い声で「ダメ」と言ってその場から離れる
噛まれたときに、低い声で「ダメ」と言ってその場から離れます。
犬は高いトーンは褒めている、遊んでいるように感じます。
なので女性はなるべく低い声で単語を使って叱ると効果的です。
⭕噛んでいいものを与える
手や足を噛まれたら、すぐに犬が噛んでいいものを与えてください。
歯がムズかゆい場合は、ロープ系や子犬用のボーン系のおもちゃを与えてください。
構って欲しくて噛む犬には、音が出るタイプのおもちゃや、夢中で噛めるコングがおススメです。
⭕適度に遊んであげる
噛む欲求を抑えてあげるために適度に遊んであげましょう。
子犬は寝ることが仕事なので、遊ばせすぎには注意しましょう。
⭕子犬同士で遊ばせる
そもそも、子犬は親犬や兄妹同士で噛む力や噛む場所を遊びながら学びます。
しかし、ペットショップなどで迎える子たちは早い時期に離されているので、教わっていません。
なのでもし周りに子犬を飼っている方がいれば、一緒に遊ばせて学ばせるのが効果的です。
⭕市販の甘噛み防止商品を試す
市販には、甘噛み防止の商品が多数あります。
効き目は犬によって差がありますが、最終手段として試してみるのもありです。
4.私が試して効果のあった方法

それでは、私が実際に試して効果のあった方法をご紹介します。
一人でも引っ張り合いの遊びが出来るように、サークルの柱にロープを付けました。
すると、一人でも夢中で引っ張って遊んでくれたので、構って欲しい時の甘噛みが減り助かっています。
ただし、細いロープだと足に絡まったり、首が締まる可能性があるのでなるべく太めのロープと家に人が居るときのみ出してあげるほうが安心です。
私の子は本当に噛み癖(噛む力が強い)がひどかったので、友人宅の子犬と週末は遊ばせるようにしています。
すると、たくさん遊んでくれて、噛む力の加減を理解してきたようにおもいます。
子犬同士で噛みあうとお互いが成長するのでいいとおもいます。
しかし、子犬同士の相性や体格の差には注意して遊ばせましょう。
子犬は限度を知らないので、遊ばせ過ぎにも注意しましょう。
これは、市販で買える商品です。
友人宅の犬も甘噛みがひどく悩んでいた時に最終手段として試したのが“ビターアップル”という商品だったそうです。
おススメされ、半信半疑で試したところ本当に噛まなかったので正直ビックリしました。
ビターアップルは犬が舐めた時に、未熟なリンゴの苦みがします。
噛まれたくない手や足、家具、犬が自分の腕や足を噛むときにも皮膚、被毛にも使用できます。
舐めても苦いだけで、身体に害はありません。付けた直後はアルコールのような匂いがしますが、乾くと無臭でベタ付きもありません。
効果があるかどうかは、犬によって差がありますが噛みがひどい場合は試してみる価値はありますよ。
5.まとめ

いかがだったでしょうか?
犬の甘噛みは本当に悩まされますよね。
しかし、甘噛み自体は永久歯に生え変わるまでのことなので一生のことではありませんが、ここで甘噛みを許しておくと甘噛みから噛み癖に変わり、直すのがもっと大変になります。
手遅れになる前にやれることから実践してみてください。
子犬の甘噛みと合わせて多いのがトイレの失敗ですよね。トイレの失敗についてもご紹介していますので是非読んでみてください。